所有している250TRの話しです。
信号待ちでギアを1速に入れて待機し、信号が青になったため発進。
・・・あれ?2速に変わらない!クラッチはきれているのに変速できずにずっと1速のままだ!
後続車もいたためウインカーを点灯し側道へ。
とりあえず、ニュートラルに入れてバイクから降りて見てみよう・・・と思ったのにニュートラルにも入らない!何度がんばってもダメで、結局キルスイッチでエンジンOFF。
なんだこの現象は??
キルスイッチを戻して、クラッチをきってセルを回せばエンジンはかかって1速でならそのまま動かす(走行する)ことはできました。
その後、何度もチェンジペダルをガチャガチャやっても1速のままで、どうにもこうにもならなかったので、近所のバイク屋さんへ。
バイク屋:「ほんとに1速から変わらないですね。中を開けて見ないと分からないですが・・・買い換えた方が安くなっちゃくかもしれないですね。」
私:「何十万もする感じですか!?」
バイク屋:「例えばエンジンをバラすとなったら、20万くらいはサクッといきますね。」
そんな話をされ、一時的にそのバイク屋に車両は置かせてもらいました。その間1週間で色々と考えました。
①20万を覚悟してバイク屋さんで修理してもらう。
②自分で何とか修理をがんばる。
③250TRのミッション(エンジン)を買って載せ替える。
④250TRの車両、パーツ類を全て手放して違う車両に買い換える。
⑤そのまま(修理せずに)飾っておく。
家族や先輩たちにもいろいろと相談し、結果自分は②を選択しました。
バイク屋さんにもヒントをもらって、車両を引き取りいざ作業へ・・・。
この部分を開けていきます。
まずはエンジンオイルを抜いてクラッチケーブルを外します。
ネット情報では、クラッチレリーズシャフトを抜いてカバーを開けている人がいましたが、サービスマニュアルには「注意:クラッチレリーズシャフトは抜かない。オイルシールが損傷する。クラッチレリーズシャフトはむやみに外してはいけない。取り外した場合は必ずオイルシールを新品と交換する。」と記載されています。
私はサービスマニュアルに従って抜かずにカバーを外しました。
13箇所あるクラッチカバーボルト(8mm)を外していきます。
1箇所(オイルフィルターのカバー中)だけディープソケット等がないと外せない場所があります。
13箇所のボルトを全て外すとカバーが外れます。
じっくりと中の様子を観察してみると・・・
損傷部位を発見しました!
この部分に亀裂が入り、折れてしまっていました。
これが原因でいくらべダルをガチャガチャやってもギアが1速から変えられなかったようです。
早速、パーツカタログから対象の部品を注文。
これで全て元に戻るといいのですが・・・。
ついでにクラッチハウジングのスプリングの自由長を測ってみました。
標準値は32.6mmで、使用限度は31.7mmです。
1つ目
2つ目
3つ目
4つ目・・・。
どれも標準値よりも約2mmほど大きいですが・・・まあ、大丈夫でしょうか。
クラッチハウジングを取り外さないと注文したチェンジシャフトが抜けないようなのですが、このクラッチハウジングを外すのにセンターロックナット(30mm)を外さなければなりません。
30mmのソケットなんて持ってない・・・
とりあえず、交換部品が届くまでは元に戻して蓋をしておきました。
うまく直ってくれるといいなー・・・。